九州大学大学院 地球社会統合科学府

大学院情報
文系・理系の枠を超え幅広い知識が得られる多種多様な授業
留学生が多く在籍国際的な環境で身につける英語力
日本とアジアの玄関口立地を生かす専門性の高さ
取得可能な学位:修士、博士(学術、理学)

定員:修士60人、博士35人

学費:入学金28万2,000円、授業料53万5,800円/年

開講形態:昼

奨学金:あり

所在地:〒819-0395 福岡県福岡市西区元岡744

 

 ここがポイント 

文理を超えた広い視野を

気候変動や生物多様性、エネルギー資源の管理、紛争、貧困など、地球規模の課題を解決する人材の育成を目指す九州大学大学院・地球社会統合科学府。比較社会文化学府を前身とし、グローバルな視点に基づく学際性を理念に掲げている。「包括的地球科学」「包括的生物環境科学」「国際協調・安全構築」「社会的多様性共存」「言語・メディア・コミュニケーション」「包括的東アジア日本研究」の六つのコースがあり、学生は各コースに所属して専門性を高めつつ、多彩な科目群から受講・研究計画を立てる文理融合型の学びが特徴だ。アジアの課題解決に取り組むリーダーを養成する「フューチャーアジア創生を先導する統合学際型リーダープログラム」(2019年度まで)や「統合的学際教育を基盤とする高度グローバル人材養成プロジェクト」に基づく授業も充実し、新たなプログラムの展開も予定している。 また、2018年4月に開講された共創学部とも連携。文理の枠を超えた「人間・生命」「人と社会」「国会と地域」「地球・環境」の四つの横断的な分野を学ぶ。2年次からは英語による科目受講に加えて、海外留学も必須。世界規模の課題解決に向け、イノベーションの創出を担える人材の育成を目指す。

在学生に聞きました

 

ショーン・ハドソンさん

地球社会統合科学府 博士3年

 

日本と世界のつながりを映画を通して考える

日本文化が大好きで、英国の大学院では日本のホラー映画を研究していました。日本の文部科学省の奨学金を得て、九州大学の博士課程へ。同大学の英語のウェブサイトを見て、英語での授業があり、文化やビジュアルメディアといった興味深い科目が多かったことが決め手でした。博士論文は、日本のホラー映画とスタジオジブリの映画がテーマ。近年、世界を席巻している日本映画がどのように他国に受け入れられているのかを研究しました。人々のアイデンティティーに影響を与える映画は、実は世界の課題と関わっているはず。違う文化をどう理解するかが将来の問題の解決につながるからです。英国で日本の歴史を学び、日本に来るまでは中国と日本は別物と思っていたのですが、九州にいることもあって日本とアジアのつながりを感じています。将来は大学の教員として、文化論を教えるのが目標です。

教授陣の声

 

アンドリュー・ホール先生

地球社会統合科学府 准教授

 

日本や海外の歴史を知りアジアを理解

国内随一と言われている広大なキャンパスを持ち、恵まれた環境で学ぶことができます。今年10月に箱崎キャンパスの学部・学府が伊都キャンパスに集結するので、文系・理系の垣根を取り払い、幅広い学部・学府の授業を横断的に受けることができるようになります。九州はアジアの玄関口。私も博士課程を本学で学びましたが、中国、韓国、東南アジアとの交流を非常に大切にしています。学府では留学生が半分を占め、日本の大学生がアジアを理解するきっかけになるでしょう。

『国際協力キャリアガイド2018-19』掲載
2017年のキャリアガイド『九州大学大学院』はこちら

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