大学院情報
200年の伝統を持つ基幹総合大学
「公共行政管理」をすべて英語で学習
地域の特性を生かして学ぶ
取得可能な学位:修士(経済学)
定員:16人
学費:53万5,800円 ※入学料28万2,000円除く
開講形態:昼間・夜間
奨学金:あり
吉田キャンパス 〒753-8511 山口県山口市吉田1677-1
ここがポイント
国を担う留学生らと共に
1815年、日本で三番目の大学として設立された山口大学は、「発見し・はぐくみ・かたちにする知の広場」を理念に掲げ、9学部9研究科を擁する三つのキャンパスで、総勢1万人以上が学ぶ。2002年に留学生を対象として開設された経済学研究科公共管理コースでは、母国で行政官や大学教員を務める留学生を多数受け入れており、彼らは帰国後に復職して自国の発展に貢献している。同コースは開発途上国から毎年10人前後の留学生を受け入れており、これまでに77人が学位を取得した。2015年には経済学部でも公共管理コースが開設され、日本人の学生も共に学ぶ。短期留学プログラムや大学院進学を想定した履修制度も魅力だ。公共管理コースの特徴は、途上国の行政官や将来的に国際協力分野を目指す人にとって重要な科目を体系的に、英語で受講できる点だ。必修科目には公共管理論、公共経済論、行政法などがあり、選択科目として経済学と公共政策の両分野にまたがる科目を学ぶ。多彩な学外研修も大きな魅力だ。中央官庁や国際協力機構(JICA)、税務大学校などで研修を行うほか、県内外の地方自治体や企業を訪問し、公共管理の現場に触れる。留学生だけでなく、海外での活躍を目指す日本人学生にとっても貴重な学びの場となっている。
ダーカル・ディーパクさん
経済学研究科 修士課程 2年
穏やかな地方都市で国際交流を深める
私がこの大学を選んだのは、日本で三番目に古い大学であることに加え、経済学の研究に定評があり、経済学と公共行政学を同時に学ぶことができるカリキュラムが、公務員として学びたいことに応えてくれると感じたからです。実際にこの大学に来てみると、閑静な地方都市という立地や充実した設備、留学生への支援体制など、学びを支える環境に感銘を受けました。授業で学ぶ科目はもちろん、議論やプレゼン、レポートの執筆などを通して、さまざまな実務能力を身につけることができるのも、この大学で学ぶ魅力です。中央省庁や自治体、企業などへの訪問研修の機会も豊富で、行政について学ぶと同時に、日本の社会や文化についても学べます。交通の便もよく、商業施設や娯楽施設も多い地域での生活は、机を並べる日本人学生や他の留学生との交流はもちろん、地元の人たちとの触れ合いの場でもあります。祖国の将来を担うために、この大学でしっかり学びたいと思います。
教授陣の声
服部 麻理子先生
経済学研究科 准教授
よりよい行政のあり方 議論を通して見出す
私はPrinciples of AdministrativeLawという必修科目を担当しています。行政法学の諸原理を学び、各自の出身国・地域における現実と照らし合わせて、「本当に必要なことは何か」を探求するものです。いろいろな課題文献を精読しつつ、受講生との建設的な議論を重視しています。受講生には、自分が働いている地域や母国の発展を追求するだけでなく、さまざまな国・地域における多様な人々との「共存」を目指せるバランス感覚の習得を期待しています。
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