ルワンダでプロジェクトメンバーと同国・農業省職員とイネの収量調査を行う
設立:1990年
資本金:1,300万円
従業員:11人(2019年3月現在)
本社:東京都世田谷区
事業分野:地域開発/農村開発、貧困対策、住民参加促進、農業開発、農業経営、作物栽培、育種・種苗増殖、土壌・肥料、農業機械・資材、農産物収穫後処理、農産物市場・流通、農産廃棄物・副産物利用、農業普及/訓練・研修、研究・教育機材、プロジェクト管理
募集職種:開発コンサルタント(農業・農村開発、地域開発、農産物収穫後処理、農産物流通など事業分野に関係する職種)
募集人数:若干名
住所:〒156-0043 東京都世田谷区松原2-42-9 美鈴Nビル501
TEL:03-6379-2083
Mail:info@task-a.jp
HP:https://www.task-a.com
現地の農家と業者そして消費者のために
タスクアソシエーツは国際協力機構(JICA)や外務省などが発注する各種事業のコンサルティング・サービスを30年近く手掛けており、特に農業・食品分野に強い。蓄積した知識と技術を結集し、農と食を通じ地域社会の発展に貢献するのがミッションだ。同社は、事業の発注者であるJICAや外務省の要望を満たすだけでなく、その先にいる農家、機械・資材などの販売業者、加工業者、消費者といったステークホルダーとかかわっている。これらのステークホルダーが自らの能力を活かして、より良い生活・社会を築けるように導くことを重要視する。そのために社員一人ひとりが知識を増やし、技術力を高め、経験を積み重ねることで組織としての総合力を高め、常に新しいアイデアを持ち寄って課題解決に挑んでいる。
SATREPSから農家支援案件が誕生
最近の実績としては、タンザニアやシエラレオネ、カンボジアのコメ生産関連プロジェクト、フィリピンやスリランカの灌漑プロジェクトがある。また、カメルーンでは草の根技術協力事業として、焼畑によるキャッサバ栽培を行っていた小規模農家を対象に、定住型農業への移行を支援。この事業は、京都大学が同国の大学などと共同で実施した地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)がもととなる。定住型農業に移行すればより持続的に栽培でき、余剰分をキャッサバ粉などに加工して売ることで生計向上にもつながる。同社は業務の拡大に伴い、主に農業分野の専門性を有する開発コンサルタントを募集中だ。採用にあたっては実務経験や知識も必要だが、社の業務や社風に強い関心がある人の応募を歓迎するという。
早稲田大学社会科学部を卒業
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イギリスのサセックス大学で開発人類学専攻を修了
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NPO でカンボジアの環境事業に従事
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韓国の大学で非常勤講師として勤務
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京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究 研究科で博士号を取得
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大学の研究員、非常勤講師を経てタスクアソシエーツに入社
最初は途上国開発に批判的だった
大学時代の1990年代中盤は途上国開発に批判的でした。当時は汚職やダム建造に伴う立ち退きなど、途上国開発に良くないイメージがあり、大学でも政府開発援助(ODA)批判が行われていたからです。しかし、実際に途上国の現状を目にしたことや、2001年に留学したサセックス大学で、開発や援助のあり方について教員やほかの学生と議論したことを経て、批判する前に現場で経験を積みたいと思いました。NGOに入ってタイやカンボジアで働いたとき、農業が面白そうだと感じ、2005年には京都大学大学院の博士課程に入学してインドでコメやコショウの栽培や加工、販売に関する農業支援を学びました。その後、大学の非常勤講師を経て2012年にタスクアソシエーツに入社しました。農業分野に興味のある皆さんには、海外の人々とも粘り強く意思疎通を図る意欲と、向学心を持ってほしいですね。
品質の高いコメの種子を広めたい
2017年10月からカンボジアで、JICA技術協力「種子生産・普及プロジェクト」に取り組んでいます(22年まで継続予定)。日本側の知見を活かして、同国に初めて種子の認証制度を導入する事業で、高品質なコメの種子を認証し、農家に広めることによってコメの品質を担保して、輸出にもつなげるのが狙いです。私はこのプロジェクトでは、全体を管理する副リーダーです。現状に目を配りつつ、「種子の品質を誰が、どのように認証するか」「日本のやり方をそのまま適用していいか」といった問題を、JICAやカンボジア農林水産省の関係者と議論するのは難しい仕事ですが、刺激的でやりがいもあります。また、2019年からは山梨県の企業の技術を移転して、フィリピンで桑の葉の栽培、桑の葉茶など加工食品の製造・販売を行うプロジェクトのチーフアドバイザーも務めています。
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