2016年国際協力キャリアガイド:
東京都市大学大学院

 

学校紹介
「東京都市大学大学院 工学研究科/環境情報学研究科」

東京都市大学は1929年創立の武蔵高等工科学校を前身として、1949年に武蔵工業大学、2009年に現在の校名・編成となった。「公正・自由・自治」の建学の精神を掲げ、実践主義重視の伝統がある。工学部、知識工学部、環境学部、メディア情報学部、都市生活学部、人間科学部、および大学院(工学研究科、環境情報学研究科)で構成される。全学的なグローバル人材育成の取り組みも加速、2011年度スタートの費用の半額を大学が支給する「長期型海外インターンシップ」は1~2カ月間、欧米やアジアの企業・大学に学部・大学院生を派遣する制度で、115人が海外経験の機会を得た。「東京都市大学オーストラリアプログラム」(TAP)は、「実践的な専門力を有した国際人の育成」を目的に、2015年度新設された画期的なプログラム。1年次の準備期間を経て、2年次に豪州パースの大学に5カ月間留学。英語力と異文化理解力の向上に加え、留学中に単位取得が可能で4年間で卒業できるメリットがある。

 

先生に聞きました!

工学研究科長
皆川 勝 教授


本学工学部と工学研究科で、都市工学の計画マネジメントを教えています。前身の武蔵工業大学時代から、本学は社会を支える中核の技術者の育成を掲げ、その基本姿勢は今も変わりません。理論と実践を融合した“実理”を重視しており、学部生には単に知識を得るだけでなく、それをどう社会に役立てるかを考えることを指導しています。そうして巣立った卒業生・修了生の多くは、ゼネコンやコンサルタント、メーカー、地方自治体など各方面で活躍しています。大学院では、他大学の教員や開発コンサルタントなど非常勤講師・特別講義講師を外部から招き、都市工学専攻では「国際建設マネジメント」「国際建設契約管理」「リスクマネジメント」といったより実務的な講義を提供しているのも、本学ならではの特長です。教員と学生が互いに学び合う雰囲気も大きな魅力になっています。
 


学生さんに聞きました!

環境情報学研究科環境情報学専攻 修士課程2年 池田 飛鳥さん、
㈱ピーエス三菱 海外事業室グループリーダー 工学研究科都市工学専攻 修士課程1年 田島 健司さん

東京都市大学大学院には、若い学生と経験豊富な社会人双方の学びの場がある。工学研究科都市工学専攻の田島健司さんは、ゼネコン勤務の土木エンジニア。「橋りょうやトンネルなどのコンクリート構造物を製造し、東南アジアの建設現場に納入しています。3年半のインドネシア駐在経験で、日本の技術力を生かして相手国に貢献し、かつ企業として利益を上げるためには、マネジメントがいかに重要か再認識しました」。帰国後すぐに大学院の社会人コースに入り、社会基盤マネジメントを研究している。「月1回行われる週末の集中講義では、同業のエンジニアや自治体職員など現場で実務に携わる仲間と議論を交わし、多くの刺激的な知見を得ています」と話す。
環境情報学研究科の池田飛鳥さんは、情報通信技術(ICT)のネットワーク制御を研究する。同大学環境情報学部を卒業し、「知見の幅を広げたい」と大学院に進学した。「本学の海外インターンシップに参加して、米国の企業で昨年2カ月間、マーケティングやインフォメーションアーキテクチャに携わりました。海外で働いた経験は、進路を考えるうえで大きな刺激になりました」。総合電機メーカーにシステムエンジニアとして就職が決まっているが、「実務経験を積んで、将来はICT分野で起業し、世界に通用する最高技術責任者(CTO)として活躍したいと思います」と夢を語る。


『国際協力キャリアガイド2016-17』掲載

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