長崎大学大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科
長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科は、既存の学問領域を超え、総合的な観点から世界の健康問題に取り組むために2015年に開設された。
熱帯病臨床医を養成する「熱帯医学」、グローバルヘルスの現場で活動する実務専門家を育てる「国際健康開発」、研究機関や企業などで活躍する研究者を育成する「ヘルスイノベーション」の3コースがある。国際健康開発、ヘルスイノベーションの2コースは、非医療系や人文社会学系の学生も積極的に受け入れている。
この研究科では授業はすべて英語で、学生や教員の国籍もさまざまだ。グローバルヘルス分野でトップレベルのロンドン大学衛生・熱帯医学大学院と連携し、幅広い分野の研究者を招いて共同で教育・研究を進めている。東京の国立国際医療研究センターとも「連携大学院」の覚書を交わし、同センターにサテライトキャンパスを設置。業務を続けながら就学することを希望する社会人のニーズに応え、2017年10月から受け入れを始める。
本研究科の特長は「実践重視」だ。国際健康開発コースは2年次に約8カ月の海外研修を実施。他方、熱帯医学コースでは、フィリピンの病院での実習を取り入れている。短期・長期の海外研修は、世界保健機関(WHO)や国際協力機構(JICA)など多くの機関との連携により実施されている。
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