農村開発を主として価値のある支援を
NTCインターナショナルは、「農村開発」「水資源・灌漑開発」「地域開発・コミュニティ開発」「平和構築・復興支援」「行政組織強化」「人材育成(研修)」の6分野で事業を展開している。
この中でも特に、途上国では多くの人が農業で生計を立てていることから、農村開発と水資源・灌漑開発を核として現地の人びとの生活改善を促し、国全体の経済発展へつなげることを目指している。
そこで、灌漑施設の調査・設計・施工・維持管理にに必要な知識や経験を身に付けている農業土木または土木系、もしくは栽培の知識、農業経営などを学んでいる農学系の人材を積極的に採用したい。青年海外協力隊や農業機械メーカー出身者なども大歓迎だ。
2013年には業界初となる平和構築部を新設し、新分野の業務にもいち早く取り組んできた。近年では、農業×民間連携、農業×ICT、農業×栄養などの案件も増えつつあり、これらの分野に強みを持つ人も歓迎したい。
同社は、新卒社員入社後のフォローアップも手厚く、資格取得支援や時短勤務、在宅勤務制度もある。「途上国の発展に寄与したい」という熱い思いをお持ちの方とぜひ一緒に働きたい。
NTCインターナショナルのモットーは「技術と信頼のネットワークで持続可能な開発に貢献する」こと。今後も、現在進行中の案件一つ一つの質を高めながら、新規の領域にも挑戦し、事業を推進していきたいと考えている。
当社の“2030年構想”
灌漑や水管理支援を
通じた地球温暖化への
適応力強化
地球温暖化への対策には、緩和策と適応策があります。適応策は、地球温暖化による負の影響に対して社会や人がどのように対応するかという問題で、当社が途上国で実施している灌漑施設の整備や灌漑水管理の支援事業は適応策に該当します。
例えば、天水農業をしている地域に灌漑施設を設置すると、安定的に水が供給されて、農家の生計は気候変動の影響を受けにくくなります。また農村地域では、干ばつが起きた際に、少ない水を皆でどう分け合うかという地域農家による協力管理体制の構築(水利組合の能力強化や行政の指導力強化)が重要になります。
当社では、このように灌漑施設の整備や灌漑の水管理強化に係る事業を通じて、気候変動に対するレジリエンス(対応力、強靭性)の強化に直接関わることができます。
社員さんに聞きました
幅広い業務のなかで
現地の人のために
今後も専門性を磨き続けたい
食糧問題・水問題などの地球環境問題や社会課題に興味を持っていたことと、小中学生時代に短期留学をした経験から、日本に限らず海外でそれらの課題を解決したいと思っていました。大学在学中、身に付けた専門性を活かして海外で課題解決に尽力できる開発コンサルタントという仕事を知り、現在の仕事を志すようになりました。
この仕事の魅力は、フィールドが海外であること、専門性を活かせること、現地の人びとにより近い目線で共に協力し合ってプロジェクトを作り上げていけることなどです。
大学での学びをより深めるため大学院へ進学し、ドイツ留学やベトナムでのインターンシップも経験しました。進路に悩んでいたとき、研究室の先輩でNTCIに勤めている方がおり、農業開発に強みを持つ当社の存在を知りました。入社して5年経ちますが、現地の行政官から農家の皆さんまで多様なアクターとの関わりがあり、計画から実施まで幅広い業務に携わることができます。先輩のサポートのおかげでさまざまな困難を乗り越えながら、業務に邁進しています。
略歴
・23歳:大学院1年。ベトナムにてJICAインターンシップへ参加
・24歳:大学院を卒業しNTCIへ入社。海外案件の国内での支援や短期間の国内業務などを経験
・26歳:初めての海外渡航。農家参加型水管理調査や国際WS開催支援に携わる
・29歳:ルワンダ案件に業務調整として従事。パラグアイ案件やルワンダ無償案件にもかかわる
会社データ
・名称:NTCインターナショナル株式会社
・設立:2008年
・資本金:6,000万円
・従業員:72人(2022年1月現在)(男性48名、女性24名)
・本社:東京都江東区
・住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸1-42-20 住友不動産亀戸ビル12階
・Tel:03-6892-3401
・Mail:ntci@ntc-i.co.jp
『国際協力キャリアガイド22-23』掲載
(本内容は、取材当時の情報です)
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