ソフト分野のリーディングカンパニー
コーエイリサーチ&コンサルティングは、日本を代表する総合建設コンサルティング企業である日本工営グループの会社である。国際開発におけるソフト分野のリーディングカンパニーとして、保健・医療、教育・産業人材育成、民間セクター開発、ファイナンス、ガバナンス、平和構築などの分野でコンサルティングサービスを提供している。
同社の強みは、あらゆるニーズに応える幅広い分野の専門家を擁し、総合力を生かして、プロジェクトの発掘から実施まで、サービスを一貫して提供できることだ。
社員は年齢や役職に応じて日本工営グループの階層別研究を受講する。その他、専門性を磨くための社外研修の受講や学会発表を会社として奨励している。
社員一人ひとりが各分野の専門家としてプロ意識を持ち、お互いを尊重し合って自律的に仕事をしている。一方で、自主的に勉強会を開催して知識やノウハウを社内で共有するなど、切磋琢磨をしながらみんなで成長していこうという雰囲気がある。さらに今年、社内に人材育成タスクフォースを立ち上げ、社員が成長していくためのさらなる施策を社員自らが提案し、実施することも試みている。立場や年齢に関係なくわからないことを教え合い、建設的な議論ができる風通しの良い組織だ。
プロジェクトごとに毎回異なる課題に取り組み、継続して付加価値を創造していくためには常に学び続ける姿勢が必要である。新しいことにチャレンジしながら常に成長しようとする方の応募を期待している。
当社の“2030年構想”
会社と社員の
自己実現を目指して
持続可能な社会の実現を目指す活動は、当社にとっても大切な取り組みだと考えています。
カーボンニュートラルについていえば、テレワークの導入や電子決裁によるペーパーレスの推進、フリーアドレスエリアの拡大による効率的なオフィス運用の結果としての、オフィス面積の縮小による省電力の実現など、一歩ずつですが、わたしたちにできることから活動を進めています。
これら会社の活動と、社員それぞれが持っている夢やゴール。その両方の実現や達成のために会社はどのような事ができるか。
会社と社員の自己実現が共存できるような、新しい働き方や会社の在り方を模索しながら、日々活動を続けています。
社員さんに聞きました
モンゴル全国への普及目指し
インクルーシブ教育の
モデル作りや推進を応援
現在の主な仕事の一つに、JICAがモンゴルで行う「障害児のための教育改善プロジェクト(フェーズ2)」があります。2019年まで行っていた同プロジェクトのフェーズ1では、乳幼児健診の導入や通常学校において障害のある子どももない子どもと共に学べる体制づくりなど、教育だけではなく福祉や医療と連携した包括的な発達支援・教育のモデル作りを行いました。フェーズ2ではこのモデルを全国に広めることと、幼稚園でのインクルーシブ教育モデルを作り、併せて普及することが目標です。
コロナ禍でモンゴルでも教育機関が閉鎖され、対面での研修が行えないなど困難も多かったです。私も日本から遠隔で仕事をする期間がありましたが、その中で得られた気づきもあります。国土が広大なモンゴルでも、オンラインを活用すれば多くの人に研修の機会や情報を提供することができました。
インクルーシブ教育推進には、多くの方々が現状や課題を知り、自らの問題として考え行動していただくことが重要です。オンラインも上手に活用して、社会へも働きかけていきたいと思っています。
略歴
・22歳:大学院で文化人類学を専攻。フィリピンの農村でフィールドワークを行う
・27歳:青年海外協力隊としてマレーシアに赴任。サバ州森林局で環境教育に携わる
・30歳:「やりたいことにはどんな形でも滑り込め」という言葉に鼓舞され、KRC入社
・36歳:インクルーシブ教育や特別支援教育に係る業務に従事し始める
会社データ
・名称:株式会社コーエイリサーチ&コンサルティング
・設立:2017年
・資本金:9,900万円
・従業員:120人(2022年7月1日現在)
・本社:東京都千代田区
・住所:〒102-0083 東京都千代田区麹町4-2 麹町ミッドスクエア9階
・Tel:03-3265-8311
・Mail:info-krc@k-rc.co.jp
『国際協力キャリアガイド22-23』掲載
(本内容は、取材当時の情報です)