北海道大学 大学院国際広報メディア・観光学院|国際協力が学べる大学・大学院

★『国際協力キャリアガイド2024-25』は、2024年10月中旬発売予定です★

観光とメディアを共に学べる唯一の大学院

札幌の中心部にありながら、自然に恵まれた広大なキャンパス

 「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」を基本理念に掲げ、国内外の大学ランキングでも常に上位に位置する北海道大学。総合大学として文理多領域にわたる12学部21大学院を持ち、学内に多数の研究施設を併設する。

 その1つ、国際広報メディア・観光学院は「観光」と「メディア」両分野を学べる日本唯一の国立大学大学院。国際広報や公共ジャーナリズム、言語コミュニケーション、メディア文化などを含む「国際広報メディア研究コース」と、観光文化や交流共創、観光地域経営、国際観光開発などを含む「観光創造研究コース」の2コースを軸に、両コースの融合専門科目を設置。分野横断的な研究・教育を展開している。学内の他大学院である経済学院、公共政策学教育部、アイヌ・先住民研究センター、農学院、情報科学院と連携した授業も受けられる。

 専門講義では観光政策や世界遺産マネジメント論、文化遺産国際協力論など国際協力の現場を伝えるものが多い。国際協力機構(JICA)の専門家として現場で活躍する教員も多く在籍。民間企業から講師を招いた講義も好評だ。修士課程では学生の8割以上が外国人留学生。「学生コミュニティのダイバーシティを重視し、社会人や留学生など多様な人材を積極的に受け入れている。

学生の声

「越劇」の研究を通じ、無形文化財の保存・発展に貢献したい

国際広報メディア・観光学院 修士課程2年 王 涵沁(オウ カンシン)さん

Q.この大学院を選んだ理由は?
A.学業や生活全般への手厚い学生支援
私は中国の浙江省の出身で、中国の大学で旅行マネジメントを学びました。その中で観光に興味を持ち、日本、特に気候のよい北海道で学んでみたいと思い調べた結果、本学を知りました。学業以外にも、生活や経済支援など手厚い体制が整っていることを知り、進学を決めました。

Q.ゼミ・研究室の雰囲気は?
A.仲がよく、居心地のよい雰囲気
普段は静かで勉強に集中できる雰囲気ですが、意見交換の時にはとても活発な議論をします。課題などで困った時には助け合うこともあります。談話室もあって、コミュニケーションが取りやすく、居心地もいいです。留学生・日本人共に仲がよく、学びに来るのが楽しいです。

Q.研究テーマは?
A.伝統芸能「越劇」と観光の関わり
中国の伝統芸能である「越劇」には近年、日本の「スーパー歌舞伎」と同様に古典の殻を破る新しい流れがあります。一方、観光地で観光客に見せる越劇は、古典に忠実な昔ながらのものです。そこで生まれる「真正性」の問題、無形文化財の保存と観光の関係などについて研究しています。

Q.卒業後の進路は?
A.無形文化遺産の保存に貢献したい
学習環境が充実した本学で博士課程に進学したいと思っています。社会学、文化人類学などを幅広く学んで博士号を取得した後は中国に帰り政府の文化旅行局に就職できたらと考えています。田代先生の下で学んだことを生かし、越劇を含む無形文化遺産の保存・発展に貢献したいと思います。

Q.大学・大学院の魅力は?
A.先生の熱心な指導と多彩な学び
私のテーマには先行研究があまりありません。先生に研究計画書を提出すると毎回驚くほどたくさんコメントをつけてくださり研究内容が充実していきます。フィールドワークの機会や民間企業から講師を招いた集中講義も多く、学内にとどまらずリアルな現実社会を学べる点も大きな魅力です。

先生から

ツーリズムとメディアの融合を多彩に実践

田代 亜紀子先生 国際広報メディア・観光学院 准教授

本専攻の特徴は観光(ツーリズム)とメディアの融合。「文化遺産と観光」「先住民と観光」などの分野にも力を入れ、JICAのプロジェクトにも協力しています。課題も多く出しますが、共に楽しみながら学んでいきたいと思っています。意欲ある学生の入学を待っています!

学校情報

北海道大学
取得可能な学位:修士・博士(いずれも国際広報メディア、学術、観光学)
定員:修士課程47人、博士課程12人
学費:入学金28万2,000円、年間授業料53万5,800円

奨学金情報
日本学生支援機構、地方自治体・民間団体の奨学金制度、入学金減免・徴収猶予、授業料減免制度あり。入学試験成績が極めて優秀な学生を対象とした本学院独自の奨学金制度もある。

入学試験方法
・修士課程/第一次:書類選考。第二次:英語外部試験スコアシート及び筆答試験、口述試験
・博士課程/成績証明書、修士論文ならびにそれに準じる業績等の提出書類及び研究計画、口述試験

『国際協力キャリアガイド23-24』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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