2021年国際協力キャリアガイド:東京都市大学/大学院

 

学校紹介
「東京都市大学/大学院」
「持続可能な社会発展」に貢献する人材育成と学術研究を理念に掲げる東京都市大学。新しい時代の社会要請に応える "国際標準の大学" へと、さらなる進化を目指して積極的な国際化に取り組んでいる。同学では、グローバル人材への段階的成長を図る「東京都市大学グローバル人材育成プラン」を策定。その実現のためのプログラムとして、すべての学部の1年生の希望者を対象にした、5カ月間の留学を含む「東京都市大学オーストラリアプログラム(TAP)」がある。他にも全学年を対象とする「カンタベリー大学留学プログラム(TCUP)」「デラサール大学英語研修プログラム」、同学独自の海外インターンシップなどの多様なプログラムを用意。TAPの留学準備教育としては、1年次にネイティブスピーカー講師による週5日の英語レッスンを合計100日間開講し、出発までにTOEIC550点以上の取得を目指す。留学中は英語と教養科目を学び、国際感覚、コミュニケーション能力などを磨く。国際的な教育・研究環境を実現するため、外国人教員による教養・基礎・専門科目講義を行う他、アジア・大洋州5大学連合(AOFUA)協定を締結し合同サマーキャンプなども実施している。さらに、各学部においても、グローバル人材の育成に向けた新しい取り組みを進める中、都市生活学部では、2020年度に「国際都市経営コース」と「都市生活創造コース」を新設し、より実践的かつ国際的に都市・地域づくりを学べる体制を整えている。「公正・自由・自治」という建学精神の下、多種多様なボーダーを越え、新たな価値を見いだすことで「都市」に集約される複合的課題に取り組める人材の育成を目指す。

 
 

先生に聞きました!

都市生活学部 教授 国際開発プロジェクト研究室 沖浦 文彦先生


都市生活学部では2年次後期から2コースに分かれますが、そのうち「国際都市経営コース」では、英語による講義の他、海外ワークショップ、インターンシップなどの機会を積極的に提供したいと考えています。コース分け前の1年次には、TAP参加学生の渡航前に「都市」や「地域」に関連してさまざまな分野で海外で活躍されている方や、国内で在住外国人支援を行う方などにお話しいただき、学生の視野拡大を図ります。TAPから帰国後には専任教員がオムニバス的に登場し、「国際」をキーワードに学生各人が海外との関わりを「自分ごと」とすることも狙っています。本学は、実社会との接点が多いのも魅力の一つ。行政や企業などとの多彩な連携により、新しい課題とその解決策を見つけられる人材の育成を目指しています。日本国内で暮らし、学び、働く人にとっても、グローバルな視点は今後ますます重要になると思われます。こうした観点をベースに、物事の捉え方や対応力を磨くさまざまな機会を提供していきます。


学生さんに聞きました!

都市生活学部 都市生活学科4年 松本 季海芳さん

中学2年生の時に祖母とネパールを訪れた際、路上で物売りをする子どもたちの姿を見て教育支援に興味を持ったのが「国際」を意識するきっかけでした。また、世界遺産の中で寝転がっている人がいたりして、世界遺産に対する日本との意識の違いにも驚きました。地域や文化の違いによる街の雰囲気の違いに関心を抱き、街について学ぶことができる都市生活学部を選びました。東京都市大学の先生は、ランドスケープや建築学、国際協力機構(JICA)など多様なキャリアを持つフレンドリーな方ばかり。研究だけでなく、興味のある取り組みなどを話すと、知識や視野を広げるようなアドバイスや人脈の紹介をしていただけます。2021年7月、マレーシア工科大学での世界遺産の研究計画が文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」に採択されたのですが、学部の先生にアドバイスとマレーシアの研究者の方々をご紹介いただいて実現できました。卒業論文では、世界遺産に登録されている白川郷を対象地として、住民の生活と遺産価値保存の並存について沖浦先生の研究室で学んだプロジェクトマネジメントの視点から評価を行う予定です。世界遺産や遺跡、観光地などについて極めてみたいとの思いがあるので、卒業後は大学院への進学を考えています。将来は、国連教育科学文化機関(UNESCO)などで制度設計などを通じて世界遺産を保護する仕事に携わりたいです。
 
(本内容は、取材当時の情報です)

『国際協力キャリアガイド21-22』掲載

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