京都大学大学院 総合生存学館(思修館)

大学院情報
5年一貫のリーダー育成プログラム。世界で活躍する人材を輩出。
海外の現場で「武者修行」。国際機関、NGO、企業などで実践経験を積む
分野を超えて視野を広げる「八思」。各界のリーダーと議論を深める「熟議」。
取得可能な学位:修士(総合学術)博士(総合学術)

定員:20名

学費:54万円

奨学金:あり

〒606-8306 京都市左京区吉田中阿達町1 東一条館1階

Tel:075-762-2001 Mail:info.shishukan@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp

 

 ここがポイント 

国際協力を体系的に学ぶ
京都大学大学院国際学研究科国際協力専攻では、国際的な視野に立ち国際社会の変化に柔軟に対応できる思考と対応力を併せ持った、国際協力分野での専門職業人や研究者を養成している。 同専攻の教育課程は講義科目と実習科目から成り、国際協力の「理論」と「実践」を体系的に学習できる。「理論」面では国際政治、国際法、国際関係といった科目はもとより、環境や移民、多文化共生などを幅広く学べる。「実践」の面では、国際協力機関や非政府組織(NGO)でのインターンシップなど、国際協力活動に参加する機会を数多く設けている。他の研究科の科目も受講できる自由度の高いカリキュラムで、自分の研究を多角的に掘り下げることが可能だ。同専攻は、青年海外協力隊やNGOなどで国際協力を経験した人や、開発コンサルタントなどの社会人も積極的に受け入れている。現場経験を研究成果として論文にまとめて、修士の学位につなげることができるのが強みだ。京都大学のモットーは「学而事人」(学んだことを人や社会のために役立てる)。この精神を受け継いだ学生は、国際協力をはじめさまざまな分野での活躍が期待されている。

在学生に聞きました
 

奥井 剛さん

博士課程 5年

 

UNESCOで実践力磨く 社会への貢献見据えて

米国の大学を卒業後、日本で6年余り、社会人経験を積みました。国際会議の運営などに関わる仕事の後、外資系企業で企業のコンプライアンス(法令遵守)に関する業務を担当。実務経験の中で、公共性というテーマに哲学、倫理の面から迫りたいと考えるようになりました。理論と実践の両方にまたがるこの研究を深められる場として、たどり着いたのが「思修館」です。学際的な議論や実践、共同研究を通じて、総合的に問題に取り組むことの重要性を実感しています。4年次の「武者修行」では、国連教育科学文化機関(UNESCO)で活動しました。約10カ月の間に、初開催となった「世界人文学会議」の運営、成果文書の作成などに携わりました。2018年秋にはプロジェクト型研究(PBR)として、UNESCOと連携したシンポジウムも開く予定です。これまでの経験を通し、実務家や多彩な研究分野の専門家と協働しながら、複雑な問題に対応する能力が養われてきた手応えを感じます。

教授陣の声
 

櫻井 繁樹先生

総合生存学館(思修館) 教授

 

「知は現場に」が信条/武者修行の場は多様化

私の専門は、地球環境問題を含めた資源・エネルギー政策です。授業では、企業や省庁などの第一線で活躍する人々を招き、立場を超えて自由に議論することを重視しています。「知は現場にあり」を信条とし、工場などの現場に足を運ぶことも意識しています。 創設から5年で、思修館の目指すものが国内外に浸透してきたと感じます。今年迎えた19人の新入生のうち、約半数は外国人学生。「武者修行」の場となる国際機関や企業も、学生自身が開拓し、ますます多様になっています。

『国際協力キャリアガイド2018-19』掲載
2017年のキャリアガイド『京都大学大学院』はこちら

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