社員インタビュー
私は大学、大学院で土木工学を学び、新卒で当社に入社しました。当時の研究室の先生が開発コンサルタント出身だったことや、留学生が多かったことが一因です。土木技術を活用できる場は海外に多いのではと考えたのですが、いきなり経験を積みたいと思ったのが国内部所のある当社を選ぶことにつながりました。最初は大阪支店の環境部で自然環境調査・環境影響評価を担当。建設計画に先立って調査を行い、環境に悪影響の少ない方法などを提案しました。これは日本国内では意識されていますが、海外プロジェクトではこれからの分野です。
その後、国際建設技術協会に3年間出向。洪水や高潮などの水災害に関する海外事例の調査・研究や、海務のほか、フィジーのコミュニティー防災案件なども経験しました。2014年5月には当社に戻り、インド・インドネシアなどの防災基礎情報収集・確認調査、インドネシアの洪水対策などに参画しています。
防災は行政分野を横断する比較的新しい課題ですが、それがきちんと優先課題として位置づけられ、市民の安全が守られる仕組み作りを目指します。
渡辺肇さん(八千代エンジニヤリング株式会社 事業統括本部海外事業部 水資源部 水資源・防災課 主幹)
防災案件|インドネシア国防災分野における情報収集・確認調査
・相手国からの調査依頼に備えて、事前に状況を確認
・現地の課題や行政組織、他ドナーの動向などの情報を集める
・日本の持つ知見・技術を踏まえて、支援方針を決める要素に
先日、子どもが産まれ、夫婦の負担を軽減しようと、約2カ月の育児休業を取得しました。周囲の理解もあり、必要な業務を同僚と共有でき、職場復帰もスムーズに行えました。
Career Path
★ターニングポイント
大学の研究室で土木を専攻、教授やクラスメートの影響で国際協力業界を意識
・八千代エンジニヤリングに就職、国内部所で環境調査
・国際建設技術協会に出向、防災を中心に調査など
・海外事業部で水に関する防災等を担当
会社情報|八千代エンジニヤリング株式会社
国内外で技術に定評 国内外で技術に定評
八千代エンジニヤリングは、1963年の創立以来『人間性の尊重と全員参加の経営を基本』とした経営理念の下で、総合建設・開発コンサルタントとして社会の安全と利便性を支えるインフラ整備事業を中心に国内外で、実績を重ねてきた。その技術力は各所から高く評価され、2017年6月期は過去最高の受注額を達成している。海外事業では140カ国を超える国・地域で実績があり、IT分野や民間ビジネスなどの新分野にも積極的である。
求める人物像|高い専門性を持ち他国に貢献する熱意を
私たちは、日本の代表として国際協力の第一線で働いている使命感と、相手国の発展に貢献したいという熱意を持って、数々のプロジェクトを成功に導いてきました。これからも高い専門性を持ち熱意ある若者が活躍できる場を提供していきます。
社長からの一言
我が社の”ビジョン”|インフラ整備を基点に技術開発など新分野も
当社は設立以来、インフラ整備を中心事業としてきましたが、今後はIT分野でも技術開発を行い、海外事業では民間ビジネスコンサルティングも強化するなど、活躍の場を広げていく方針です。
国際協力業界を“目指す人へ”|日本の常識を捨てて現地のベストを考えよう
海外事業は日本の常識が通用しない、さまざまな国や地域で働く仕事です。思い通りに行かないこともありますが、その国に合った仕事の流儀を見つけ、その国に貢献する意思が、成功につながります。
Company data
・八千代エンジニヤリング株式会社
・設立:1963年
・資本金:4億5,000万円
・従業員:1,090人(2018年7月1日現在)
・本社:東京台東区
・海外拠点:韓国、インドネシア、ミャンマー、インド、エジプト、ナイジェリア、ブラジル
・事業分野:インフラ、資源・エネルギー、防災、ICT、都市開発、水と衛生、環境・気候変動、ガバナンス・法制度、貧困削減、平和構築、農業・農村開発、民間セクター
・住所:〒111-8648 東京都台東区浅草橋5-20-8 CSタワー
・Tel:03-5822-2742
・Mail:kyujin@yachiyo- eng.co.jp
Recruitment
・募集職種:海外開発コンサルタント
・募集人数:随時募集(HP掲載)
『国際協力キャリアガイド2018-19』に掲載
(本内容は、取材当時の情報です)