桑名志帆さん|海外で働く建設・技術者インタビュー事例集

海外で働く建設・技術者インタビュー事例集

社員インタビュー

高校生のとき、ドイツに1年間留学したのですが、途上国を含む多数の国から留学生が来ていて、友人を通して途上国の文化に興味を持ちました。でも、すぐ目標ができたわけではなく、大学は得意の数学分野へ。そこで途上国支援ボランティアに取り組み、開発援助の仕事を考えたのです。

大学卒業後は英国の大学院に留学し、経済発展における中小企業の役割を研究しました。貧困削減には国の経済発展が不可欠で、そのために企業活動が担う役割は大きい、という考え方で、現在取り組んでいる事業に近いアプローチです。

帰国後、二つの非営利組織(NPO)でプロジェクト管理や現地での業務調整を担当しました。初めて途上国での仕事を経験する中、突然の計画変更などで対応力を鍛えられました。その後、民間セクター開発に携わるため、2017年春に当社に移りました。カイゼン支援の標準化を進め、アフリカ各国での生産性向上を目指します。今後は、現地のすそ野産業の育成など、産業振興分野のプロになるのが目標。現地のプロジェクト関係者と協力しながら、現地の人々に広く裨益(ひえき)することで、満足してもらえる成果を目指し、周りから学んでいきたいと思います。

桑名志帆さん(ユニコ インターナショナル株式会社 コンサルティング事業本部 コンサルティング第一本部)

民間セクター案件|アフリカ地域 カイゼン支援に係る標準アプローチ策定調査

・アフリカにおける「カイゼン」の普及を支援

・資格制度や人材育成のスタンダードを作る

・各国の知見を共有し、互いの成長の糧に

私の“周り道”な話
NPOの職員としてバングラデシュに出張したときのこと。英語が通じない中で乗り合いバスに乗ったり、リキシャに乗っても行き先がうまく伝わらずに30分も道に迷ったりと、よく苦労しました。

Career Path

★ターニングポイント
高校でドイツに留学、多くの国の友人と出会い、途上国に興味を持つ

・大学でボランティア、開発援助の仕事を意識

・英国大学院に留学、国の発展と産業振興を学ぶ

・二つのNPOで途上国の現場を経験

・民間セクター開発を手掛けるため、ユニコへ

会社情報|ユニコ インターナショナル株式会社

工業化支援に特化 官民両視点からアプローチ

1971年に設立されたユニコ インターナショナルは、開発途上国の工業化支援を専門とする日本初のコンサルティングファームとして、立ち位置を不動のものとしている。産業振興や中小企業育成などの“人づくり・組織づくり” はもちろん、各国政府や民間企業の発注による工場・プラント建設支援なども手掛けており、官民両方の視点から一国の開発計画を俯瞰(ふかん)し、その中に個々のプロジェクトを位置づけるアプローチが強みの一つだ。

求める人物像|ニーズや各国事情に合わせた創意工夫とチャレンジを

開発協力は、たとえ同じ課題でも国によって状況が異なり、決して同じことの繰り返しは起きない業界です。時には当初の計画が現実にそぐわないこともあります。そんなときに、原点に立ち戻って新たな提案を生み出したり、状況に合った解決策を提案したりするなど、創意工夫ができる人材を求めています。

社長からの一言

代表取締役社長 林立宏さん

我が社の“ビジョン”|国の経済発展のために大局的なイメージを描く

開発協力は、一国の発展の道筋を作る仕事です。その国の国益や、国際社会への利益といった大局に目を向け、発展のストーリーを描くことが、当社の得意とする経済発展に向けた支援につながります。

国際協力業界を“目指す人へ”|「この人たちのために何ができるか」自ら課題を見つけて挑戦を

開発協力は現地の住民や国、経済といった“人” を相手取る仕事です。目の前にいる人たちのために何ができるのかを考え、試行錯誤することを楽しめる人にとって、この業界は天職となるでしょう。

Company data

ユニコ インターナショナル株式会社
・設立:1971年
・資本金:9,996万円
・従業員:41人
・本社:東京都中央区
・事業分野:民間セクター、インフラ、資源・エネルギー、水と衛生、環境・気候変動、貧困削減、平和構築、教育、農業・農村開発
・住所:〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2丁目62番6号
・Tel:03-5487-7311
・Mail:jinj@unico-intl.co.jp

Recruitment

・募集職種:開発コンサルタント
・募集人数:若干名

『国際協力キャリアガイド2018-19』に掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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