川上惇一さん|海外で働く建設・技術者インタビュー事例集

海外で働く建設・技術者インタビュー事例集

社員インタビュー

学校で土木工学を学び、水質の研究をしていた私は、卒業後、環境ソリューションを手掛ける企業で4年間、製薬工場排水処理場の運転・維持管理業務に従事しました。その後、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊や電力系建設コンサルタントを経て、2017年に当社に入社しました。

当社への転職を決めたのは、海外で水環境の仕事をしたかったから。現在はカンボジア地方都市2州の上水道整備プロジェクトに携わり、長年の夢だった浄水場の設計を担当しています。上水道の整備には、将来の水需要予測に基づく給水計画の策定から取水施設、配水施設の整備まで、幅広い専門性が必要なので、チームを組んで進めています。私は上司の指導の下、設計業務に奮闘する日々ですが、ベースに前職での水処理や機械・電気設備に関する業務を経験したことが役立っています。

昨年は現地を2回視察し、水源の調査や浄水場の建設用地の選定などを行いました。インフラ整備が進んだ日本では珍しい新規の建設を手掛け、それが人々の生活会改善につながることが、この仕事の魅力です。語学力は完璧でなくても大丈夫。多くの若手技術者に世界で活躍してほしいと思います。

河村惇一さん(株式会社TECインターナショナル 技術グループ 技術第2チーム 主事、環境計量士)

水と衛生案件|プルサット及びスバイリエン上水道拡張計画準備調査

・国際協力機構(JICA)の無償資金協力プロジェクト
・取水施設や導水管、浄水場、排水管網などを整備
・2州・約7万人への安全な水の供給を通じ、社会開発を促進

私の“感激!”な話
カンボジアの水道局で職員から手渡されたのは、「水道を引いてほしい」と地域住民から寄せられた何十枚もの嘆願書。上水道整備という自信の仕事の意義を改めて感じた瞬間でした。

Career Path

・高等専門学校専攻科を卒業
工場排水処理に関わる

★ターニングポイント
青年海外協力隊(職種:上下水道)としてザンビアに赴任。短期大学水道工学部で講師を務める

・帰国後、電力系建設コンサルで水力発電開発計画などに従事

・TECインターナショナルに転職。浄水施設の設計を担当

会社情報|株式会社TECインターナショナル

水環境の分野で国内外に広い実績

約60年にわたり、水インフラの構築に関するサービスを展開してきた東京設計事務所の海外部門が分社化したTECインターナショナル。長年の実績を引き継ぎ、海外における上下水道分野の一連の技術サービスを軸に、「環境社会配慮」「復興支援」「村落給水・衛生」などの分野でも成果を残している。2015年にはインド支社、18年にはミャンマー事務所を開設し、今後も国内外の優良パートナーと積極的に水ビジネスを展開していく。

求める人物像

開発途上国にとって、水インフラの構築は国家単位のプロジェクト。そうした案件に携わることでやりがいや社会貢献性を得られる一方、言葉や文化の違いによる困難も無視できません。変化する水ビジネス業界において相手国のニーズを感じ取り、柔軟な思考の下、粘り強く意思疎通していくことが大切です。

社長からの一言

代表取締役社長 武智昭さん

我が社の“ビジョン”|社会・環境に貢献 働きやすい社内風土を

当社が目指すのは、「社会・環境に貢献する企業」です。このビジョンに加え、社内向けの経営方針として「働きがいのある魅力あふれる企業」を掲げ、その実現を意識した職場環境を整えています。

国際協力業界を“目指す人へ”|必要な技術は日本と同じ 柔軟性と相手国への思いを

どのような分野であれ、国際協力事業に必要な技術力は日本国内で求められる水準と変わりありません。大事なのは柔軟に物事を捉えて判断できる国際感覚、意思疎通能力、何より相手国に対する思い入れです。

Company data

株式会社TECインターナショナル
・設立:2012年
・資本金:6,000万円
・従業員:56人
・本社:東京都千代田区
・海外拠点:インド、ミャンマー、アゼルバイジャン
・事業分野:上下水道の調査、計画、設計、工事監理、環境アセスメント、運営維持管理能力向上業務など
・住所:〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-7-1 霞が関東急ビル7階
・Tel:03-3580-2418
・Mail:info@teci.jp

Recruitment

・募集職種:設計技術者
・募集人数:若干

『国際協力キャリアガイド2018-19』に掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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