社員インタビュー
私はベトナムの大学で土木工学を専攻し、日本の高専で技術を学ぶ奨学金プログラムを使って来日。高松高専に通い、土木工学に関する実践的な知識を学びました。この頃、本州と四国を結ぶ多くの橋梁(きょうりょう)を見て、自分で設計した橋を架けたいと思うようになりました。
より専門的な技術を学ぶために編入した東北大学では、構造設計学を研究。進路を考えたとき、世界各地で社会基盤を計画・設計する開発コンサルタントの仕事をしたいと考えました。
当初は日本国内で、橋梁を中心に耐震補強設計や補修点検業務などに携わりましたが、2010年に初めて海外に出て、鉄道案件を担当することになりました。鉄道事業は道路と異なり、土木工事のみならず、軌道、電気、信号通信、駅舎建築から駅前開発、列車運用など、多岐にわたる分野の技術が求められる面白い仕事です。知らない分野で困ったときも、当社にはあらゆる分野の専門家がおり、助言を求めることができました。
土木というと、日本では“きつい仕事”というイメージが強いようですが、自分で設計したものが形になり、国内はもちろん海外でも人のために役立つ夢のある仕事です。ぜひ、積極的にチャレンジして欲しいと思います。
ダン・トゥアン・ハイさん(日本工営株式会社 インド幹線貨物鉄道PMC開発事業 所長代理)
インフラ案件|インド貨物専用鉄道建設プロジェクト
・首都デリーと商都ムンバイを結ぶ1,460㎞の貨物鉄道
・基本設計から建設事業に至る大規模プロジェクト
・土木、軌道、システムから契約管理、運営まで、様々な分野の専門家が協力
インド人と会話するときは、まず各自の意見を言ってもらった上で、それを反映しながら解決方法を提案しないと、なかなか納得してもらえません。異文化の中で対話を取り持つ意識が重要です。
Career Path
・留学生として来日
高専から東北大に進学
・日本工営入社
国内の道路橋梁を担当
★ターニングポイント
インドで初の海外業務、大規模鉄道案件に初挑戦
基本設計から施工監理まで、多面的なプロジェクト
・フィリピン・マニラの南北通勤鉄道事業に従事中
会社情報|日本工営株式会社
日本最大大手の総合技術コンサルタント 自社研究所での技術開発にも精力的
1946年に設立された日本工営は、これまで世界160以上の国や地域でサービスを提供してきた、日本最大手の総合技術コンサルティング企業。運輸交通から環境、農業まで幅広い分野の事業を手掛け、国際協力機構(JICA)のほか、現地政府や国際機関、国内外の民間企業が主なクライアントだ。長い歴史を持つ同社の強みの一つが、業界随一の規模を誇る自社研究所での技術開発。技術と人材の育成に力を注ぐ同社の象徴だ。
求める人材|挑戦する気概と誠実さを兼ね備えた人
当社はさまざまな国や地域で幅広いプロジェクトに取り組んでおり、常に新しい困難や課題にぶつかります。そこで大切なのが、その困難に“挑戦する”という気概です。同時に、相手方のことを考えて誠実に取り組む姿勢も欠かせません。この二つを兼ね備えた方と共に、世界に貢献していきたいと思います。
社長からの一言
我が社の“ビジョン”|誠意をもってことにあたり技術を軸に社会に貢献する
当社は、成長し続ける企業の姿を描きつつ、グローバルなコンサルティング&エンジニアリングファームへと進化を続けます。まずは鉄道・都市空間・エネルギーの3事業を軸に成長戦略を固める方針です。
国際協力業界を“目指す人へ”|夢を実現するのは自分自身 「なりたい姿」を努力でつかんで
自分の成長は自分自身の努力によって築かれるものであり、自分の夢は強い信念、高い志によって実現するものだということを忘れずに、当業界へ飛び込んでください。皆さんの活躍を期待しています。
Company data
・日本工営株式会社
・設立:1946年
・資本金:7,415,290,349円
・従業員:4,890人(連結)、2083人(単独)
・本社:東京都千代田区
・海外拠点:アジア、中南米、アフリカ、中東など46拠点
・事業分野:民間セクター、都市開発、防災、ICT、インフラ、資源・エネルギー、水と衛生、環境・気候変動、ガバナンス・法制度、貧困削減、平和構築、文化・スポーツ、農業・農村開発
・住所:〒102-8539 東京都千代田区九段下1-14-6
・Tel:03-3238-8035
・Mail:personnel@n-koei.co.jp
Recruitment
・募集職種:技術系総合職(建設コンサルタント、電力コンサルタント、エネルギー事業、電力設備工事、電力機器装置製造)、事務系総合職(企画、総務、法務、人事、経理、財務、営業、広報、IRほか)
・募集人数:約100人(2019年新卒採用)
『国際協力キャリアガイド2018-19』に掲載
(本内容は、取材当時の情報です)