高梨直季さん｜海外で働く建設・技術者インタビュー事例集

分野にこだわらずチャレンジ

国際関係法を専攻した大学時代から国際協力に漠然とした憧れを抱いていました。在学中に米国で難病の子どもたちを世話するボランティア活動に参加した際、「ボランティアをやるのは自分が幸せだからだ」と話す人に出会い、不自由なく人生を歩んできた自分は、そうではない人々や社会に対する責任があると感じました。英国の大学院に留学して開発と教育について学びながら、「知識だけではなく現場を見なければ」と青年海外協力隊に応募しました。ちょうど東日本大震災が起きた2011年3月からパプアニューギニアに派遣され、州政府のコミュニティー開発局で活動していた時、技術協力プロジェクトを通じて、初めて開発コンサルタントという職業を知りました。そこで完成した道路にご自分の名前が付完成した道路にご自分の名前が付けられるほど現地の人々に慕われていて、開発コンサルタントは現場に常駐してインパクトを与えられるとても魅力的な職業だと感じました。

当社に入社したのは、帰国して2カ月後です。幅広い分野で業績を上げていることに加え、ホームページで社長のエッセイを読んで「こんなビジョンを持つ社長の下で働きたい」と強く感じ、応募しました。ほとんどの先輩が社会人を経験してからの入社でありながら、社会人未経験の自分が入社できたのは幸運だったと思います。

現在は国際ビジネス支援部でベトナムにおけるロボット生産システムの普及・実証事業に携わっています。業務に全力で取り組むのは当然として、成果を出してこそプロの仕事です。時間をかける部分と、そうでない部分をうまくマネジメントしながら、限られた時間で、効率的に結果を出していくために、自分自身の能力を向上させていかなければと実感する日々です。

大学院で教育を学びましたが、分野に固執していてはコンサルタントとして成長できませんし、さまざまな業務にチャレンジすることで、より自分に合った分野が見つかるかもしれません。当社にはキャリア形成の相談に乗ってくれたり指導してくれる社員が多く、チャレンジさせてもらえる環境にも恵まれています。入社して4年、先輩方に「あの時、指導して良かった」と認めてもらえるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

※高梨直季さん（株式会社かいはつマネジメント・コンサルティング　国際ビジネス支援部　コンサルタント　29歳）

Career Path

・24歳：英イーストアングリア大学大学院で開発と教育コース修士課程修了
・25歳：青年海外協力隊でパプアニューギニアに派遣され、技術協力プロジェクトに携わる
・26歳：かいはつマネジメントに入社、農村開発部に配属
・29歳：国際ビジネス支援部に異動

会社情報｜株式会社かいはつマネジメント・コンサルティング

バランスのとれた地域開発をサポート

「地域が経済的、社会的にバランスよく発展し、地域住民が幸福を感じられるような社会の実現を支援すること」をミッションに掲げる、かいはつマネジメント・コンサルティング。農業・農村開発や地域産業開発など幅広い分野での政府開発援助（ODA）を手掛ける国際協力事業と、ODA業務で培った知見を生かした国際ビジネス支援事業の2本柱で質の高いサービスを提供している。その行動指針は「品格と品質、和と輪、そして挑戦」。

民間による国際協力支援を担う国際ビジネス支援事業では、ビジネスと国際協力の観点から開発途上国への進出を計画する民間企業への直接支援や、外務省や国際協力機構（JICA）の中小企業支援事業などを通じて、数多くのステークホルダーと実のあるパートナーシップ提携をし、開発途上国と企業双方にとって実りのある支援を実施している。

また、「社員は会社にとって最も大切な資産である」という理念の下、ジュニアコンサルタントには育成係と指導係の2人のメンターがつき、育成に労力を惜しまない体制を整えているほか、年2回の社員研修や若手の海外プロジェクトへのOJT派遣などにも積極的だ。

Company data

・株式会社かいはつマネジメント・コンサルティング
・Kaihatsu Management Consulting,Inc.
・〒150-0013　東京都渋谷区恵比寿1-3-1　朝日生命恵比寿ビル10F
・設立：2001年5月
・資本金：6,000万円
・従業員数：37人（2016年6月現在）
・代表者：代表取締役社長　岡部寛
・TEL：03-5791-5083　FAX：03-5423-4101
・E-mail：kmc.admin08@kmcinc.co.jp