社員インタビュー
もともと民間企業で働いていた私ですが、国際分野で水資源を扱う仕事をしたくて大学院に入りなおし、地下水について勉強しました。
就職先に当社を選んだのは、専門を生かした仕事ができると思ったからです。入社後は国内事業を通じ、知識がなかった土木や設計についても学びました。そして、元々目指していた海外の地下水関連事業に本格的にかかわったのが、エジプトでのプロジェクトです。
ナイル川の支川流域には150年ほど前にレンガ造りの堰が造られましたが、老朽化が進んでいるので、新しい堰をつくることになりました。その設計に向けた詳細な調査が、今回の業務です。20人以上が携わった大型案件で、私は堰の位置変更に伴う地下水の水位変動の調査を担当しました。実は当初、自分では技術面の不安がありました。けれども現地担当者と話し合いながら業務を進めるうちに、相手が求めることを理解する姿勢が大事だと感じ始めました。高い技術を持つことはもちろん大切ですが、相手の求めるものに応えられなければ意味がありません。コミュニケーションの重要性を理解し、コンサルタントとしての転機になったと思っています。
北基さん(株式会社三祐コンサルタンツ 海外事業部 技術第2部 技術課 主幹)
■農業・農村開発案件|エジプト国新ダイルート堰群建設事業詳細設計調査
・既存設備の老朽化が進む中、安定した新堰をつくるための設計調査
・農業案件では初となる円借款・本邦技術活用案件(STEP)事業
・自信初めての海外での地下水調査は大所帯のチームで
実家の近くにに干潟があり、子供のころは随分汚い状態でした。しかし、少しずつ城かが進み、今は澄んだ水に戻っています。その変化を目の当たりにしたのが、生活を支える水への思いの原点です。
Career Path
・新卒で素材メーカーに就職し、商品開発に携わる
・水分野での社会貢献を目指し、退職して大学院へ
★ターニングポイント
エジプトでの設計調査チームの一員となり、2年かけて地下水調査やモデリングなどを行う
・フィリピンでの灌漑(かんがい)プロジェクトに参加
会社情報|株式会社三祐コンサルタンツ
人類の未来のために持てる技術で貢献する
“愛知用水”の整備を牽引した久野庄太郎・初代社長の志を継ぎ、国内外で農業・農村開発や水資源開発を手がける同社は、この分野で日本を代表する開発コンサルタンティング企業として90カ国以上で業務を実施してきた実績を持つ。企業理念の「祐(たすけ)の心、祐の喜び」は技術を生かして世界の人々の幸福に貢献する決意を示しており、その実現に向けて“安全な水・食料・エネルギーの創出に貢献し、社会・人類の発展への寄与”を目指す。
求める人物像|「生きることを支える」に熱い思いを
生存の根幹に関わる「農業と水」が当社の専門領域です。その業務に熱い思いを持てる人、当社の事業領域で専門性の発揮やビジョンの実現を目指す人を求めています。採用では将来的な活躍のイメージが持てることを重視していますので、自信の強みが発揮できると思う方はぜひご応募ください。
社長からの一言
我が社の“ビジョン”|人類の未来を考え農業と水の課題に挑む
人類が地球に存在し続ける限り「農業と水」は必要不可欠。我々は、この課題に取り組む事を使命と考えます。農業開発や水資源開発は効果がすぐには出ないので、長期的視野で取り組む必要があります。
国際協力業界を“目指す人へ”|「瞬間でも熱くなれる事」に思い切ったチャレンジを
10人の友人が反対し、100人の知り合いが違う道に向かっても、あなたの熱くなれる亊を信じましょう。上手く行かなくたってやり直せばいいんです。事件は“現場”であなたを待っています。
Company data
・株式会社三祐コンサルタンツ
・設立:1962年
・資本金:5,977万円
・従業員:261人
・本社:愛知県名古屋市
・海外拠点、マニラ、ヤンゴン、カイロ
・事業分野:民間セクター、水と衛生、環境・気候変動、貧困削減、農業・農村開発
・住所:〒461-0002 愛知県名古屋市東区代官町35番16号
・Tel:052-933-7801(本社) 03-5394-8991(海外事業本部)
・Mail:m-ovs-eigyo@sanyu-con.co.jp
Recruitment
・募集職種:開発コンサルタント(分野:農業土木、土木、給水(および下水、衛生工学)、地下水・地質、農業、農業経済、経済、社会学)、海外案件の企画・管理・推進業務
・募集人数:若干名
『国際協力キャリアガイド2018-19』に掲載
(本内容は、取材当時の情報です)