社員インタビュー
Q.この業界を選んだきっかけは?
A.ジブチでの植林や緑化に興味
高校生の時たまたま図書室で手に取った雑誌に紹介されていたアフリカのジブチでの緑化プロジェクト。ストーンマルチという緑化手法が、当時の私には斬新でドキドキしました。このプロジェクトを指導されていた山寺喜成先生に師事したいと思い、信州大学農学部森林科学科に進学しました。
Q.この会社を選んだ理由は?
A.法面緑化や海外森林事業の経験生かし
大学卒業後は法面の緑化資材メーカーに就職。その後JICA海外協力隊員として活動し、帰国後は海外森林事業を手掛ける林野庁の外郭団体に。現場の技術に加え、空間情報技術を活用した森林分野の課題解決の必要性を感じていた時、団体が当社に事業譲渡することになり一緒に移籍しました。
Q.仕事内容は?
A.北マケドニアで森の機能を活用した減災
現在は北マケドニアの生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)関連の事業に従事。森林生態系が有する水源涵養(かんよう)機能や土砂流出抑制機能などを生かせるよう、植林や法面(道路沿いの斜面や災害で崩れた斜面など)に種子や肥料を混ぜて吹き付ける、日本の緑化“吹付”工法も取り入れています。
Q.仕事のやりがいは?
A.経験がつながることと雄大な景色
やってみたいことがすぐに実現しなくても、仕事の積み重ねがチャンスにつながったり、思いもよらない経験がやりたいことの実現に役立ったりすることも。そういう時は頑張ってきて良かったなと思います。普段見られないような景色や文化に触れられることも、この仕事ならではの醍醐味です。
Q.今後の目標は?
A.日本の緑化工法を広く世界に普及したい
緑化というと植林を想像する方が多いですが、日本で広く展開している種子付マットや種子を吹き付ける工法は、広面積の早期緑化にはとても効果的。海外ではここに吹き付けをしておけばこんな風に崩れないのに、と思う場所がいっぱいあるので、日本の緑化工法をもっと海外に広めたいです。
藤村さほりさん(アジア航測株式会社社会 インフラマネジメント事業部 海外技術課 技師)
Career Path
22歳 信州大学農学部森林科学科を卒業し、道路脇の斜面など法面緑化を進める会社に就職し3年間勤務
29歳 海外協力隊(植林隊員)としてベネズエラで2年半の活動後、海外の森林事業を進める林野庁の外郭団体に就職
40歳 所属団体の解散・事業承継により、アジア航測に移籍。北マケドニアの森林を生かした防災・緑化などを担当。
会社情報|アジア航測
未来を見晴らす。「空間情報」で見通す。-
世界的な自然災害や社会インフラの維持管理など課題が山積みのこの時代に、空間情報ビジネスのニーズは高まるばかり。アジア航測は、空間情報の収集・解析から活用方法の提案、実施プラン策定まで一貫した技術サービスを提供する企業として2024年2月に70周年を迎える。最先端技術となる3次元デジタルを中心とした先端技術で得られた空間情報データを基に、防災や環境保全、社会基盤整備など幅広い分野の仕事ができる会社である。
事業拡大につき新しい人材を積極的に採用しており、業界No.1の働きがいを目指し、働き方改革も推進。キャリアフォロープログラムや1on1ミーティングを取り入れ、社員の成長に力を入れている。「くるみんマーク」や「えるぼし」、外国籍社員の活躍促進、障害者活躍促進支援も行っている。
Company data
アジア航測株式会社
企業情報設立:1954年
資本金:16億7,377万8,000円
従業員:1,587人(2022年9月現在)
本社:神奈川県川崎市
Tel:044-969-7230
Mail:tk.jinji@ajiko.co.jp
得意な事業分野:防災、ICT、インフラ、資源・エネルギー、環境・気候変動
得意な国:モザンビーク、北マケドニア、バングラデシュ、ケニア、カンボジア
インターン:随時受付中
応募資格:新卒採用有
『国際協力キャリアガイド2023-24』に掲載
(本内容は、取材当時の情報です)