2019年 大阪女学院大学大学院

海外フィールドワークの様子

 

地球規模の課題に平和と人権の観点からアプローチ

 

・すべての授業を英語で

21 世紀国際共生研究科の専攻は、「平和・共生」と「人権・開発」の2領域。いずれも少人数制で、全課程の教育言語は英語。留学生も数多く在籍し、授業では具体的な課題意識に基づく活発な議論が繰り広げられる。

・社会人向けの奨学金も

国や家庭の経済事情にかかわらず、広く学ぶ機会を提供しようと、留学生向けの奨学金制度を設けている。また、社会人学生向けの3年次奨学金制度など、一人ひとりの事情に合わせた学びをサポート。

・海外研修支援奨学金

学生の海外インターンシップやフィールドワークをサポートする奨学金制度が充実。往復渡航費や滞在費、海外医療保険などにかかる総額の半分の範囲内で、一人あたり20 万円を上限に支給される。

教えてくれた先生

奥本 京子先生 21世紀国際共生研究科 教授
「ワークショップ演習」「紛争転換論」「ファシリテーション・メディエーション研究」などを担当。


国際社会が取り組むべき地球規模の課題「グローバルイシュー」の解決に、「平和・共生」「人権・開発」の観点から理論的かつ実践的にアプローチする21世紀国際共生研究科。安全保障や平和構築、国際人権政策の課題に焦点を絞り、特にアジア地域の研究に力を入れている。
カリキュラムは、国際機関や国際NGOなどで通用する能力の育成を念頭においた編成となっており、全課程・全授業が英語で展開される。留学生の積極的な受け入れにも定評があり、特にアジア諸国の人権行政にかかわる人材や、平和と人権尊重の実質化をめざす研究・行政・運動に取り組む人材を育てている。これまでに巣立っていった学生の中には、企業で働く従業員の人権や女性・子どもの人権の保障、民主化を進める教育の普及、紛争の調整と平和維持のための活動など、開発途上国・地域の深刻な課題を解決に導く専門家として活躍する修了生も少なくない。
大学院では、前期・後期課程ともに海外で実践的に学ぶインターンシップやフィールドワークを推奨しており、そのための奨学金制度が充実。貧困や開発の課題に取り組むNGOなどの一員として、現地スタッフとともに働くことを通して、現場での課題をリアルに体感し、より現実的な問題解決アプローチにつなげている。社会人入学も歓迎し、働きながら修了できるよう一人ひとりの事情に配慮した環境も大きな魅力の一つだ。

学生さんに聞きました!
21世紀国際共生研究科 博士前期課程 2年 Susmita Bastolaさん

ネパールにとっての「技能実習生受入制度」

母国ネパールの人口流出の課題について研究しています。ネパールでは、15~55歳の人口のうち、実に半数が海外で生活し、人々の暮らしは海外資本に支えられています。一方、先進国では高齢化や人口減少が深刻化し、特に日本では近年、外国人技能実習生の受け入れ制度が急ピッチで整備されていますが、ネパールと日本、開発途上国と先進国双方への影響や課題、その解決策を探っています。
大阪女学院大学との縁は、ネパールの大学で村落開発と日本語を学んでいたときから。日系企業で働きつつ、日本人学生のスタディツアーの受け入れボランティアに携わった際、同世代の女子学生たちが積極的に発言していたのが印象的でした。大阪女学院では、自由な雰囲気の中、自ら設定したテーマをじっくり丁寧に研究できるのが魅力です。将来は研究の成果を活かし、ネパールのために貢献したいです。

 

私が目指すSDGs

1 貧困をなくそう
貧困は、子どもたちの教育や保健・医療などあらゆる問題につながっています。ネパールや開発途上国の若者が海外に出て行く背景にも貧困があります。将来は貧困や機会の不平等をなくすために尽力したいです。


取得可能な学位:修士・博士(国際共生)
定員:博士前期課程M(修士) 10 人、博士後期課程D(博士)4 人
学費:入学金20 万円、授業料75 万円(年間)
奨学金:あり
所在地:〒540-0004 大阪府大阪市中央区玉造2-26-54
Tel:06-6761-9369
Mail:admi@wilmina.ac.jp
HP:http://www.wilmina.ac.jp/oj


『国際協力キャリアガイド2019-20』掲載
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