国際協力を学際的に研究できる研究科
<神戸大学>


神戸大学大学院 国際協力研究科(GSICS)


神戸大学大学院・国際協力研究科(GSICS)は、「国際学」「開発・経済」「国際法・開発法学」「政治・地域研究」の4つのプログラムを設け、多面的な教育・研究を実現している。専任教員に加えて国内外の国際協力の実務者・専門家を客員教員や非常勤講師として迎えるほか、25カ国以上の留学生が在籍するなど、実務を重視した国際的な環境が整っている。

 同研究科の特色は、持続可能な開発に向けた国際協力の在り方を学際的に研究しているところにある。国際協力の現場を開発途上国に限定せずに、最近では北極や南極に関わる国際法政策的研究にも力を入れている。

 そのひとつが、文部科学省の補助事業として2015 年に設立された極域協力研究センターだ。同センターでは、北極や南極に関する法政策研究者のネットワークを国内外に広く展開して共同研究を推進。大学院生が「極域法国際シンポジウム」に参加するなど、研究科の学生にも最新の極域研究に触れる機会が開かれている。

 GSICSでは、実践的な国際法教育を行っており、国際法の全分野をカバーするカリキュラムをそろえる。近年は、海洋法や人権法、人道法、極域法、環境法などが人気で、国際学会での報告や条約交渉に参加する「海外実習」も開講している。フランスのグルノーブル大学に短期留学する学生も多い。


『国際協力キャリアガイド2017-18』掲載

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