社員インタビュー
Q.この業界を選んだきっかけは?
A.乾燥地での農業研究を知り興味
アフリカ乾燥地での灌漑農業を研究している教授を知り「人のためになる仕事をしたい」と考え、その先生のいる大学に進学。在学中に2カ月半、エチオピアでJICA海外協力隊(短期)に参加しました。現地での生活は大変でしたが、活動を通じ「このような仕事に携わるのもいいかも」と思いました。
Q.この会社を選んだ理由は?
A.現場でコンサルタントの姿にあこがれ
エチオピアでJICA海外協力隊の活動をしている時、現地で働く開発コンサルタントに出会いその仕事ぶりにあこがれました。その人の所属先が現在の会社です。また、別の専門家の「調査結果は現場にフィードバックしなければいけない」という言葉に強く共感し、今でも常に心がけています。
Q.仕事内容は?
A.コロナ禍各国でコメ増産への課題調査
最近では、アフリカのコメ増産に関連して、稲種子生産のための灌漑施設や稲作研究所の改修、農業機械の供与に関する調査に関わりました。コロナ禍をはさんで約10カ国の課題を調べ、対策を提案しました。調査結果から事業化されたものもあり、結果が形になることにやりがいを感じます。
Q.仕事のやりがいは?
A.課題解決のための事業が形になること
現地調査を通して課題に向き合い、解決のための事業を計画し、提案した事業が着工され、形になる様子を現場で追っていけることが何よりの魅力です。また、その国の発展に関わっていることを実感でき、事業完了後に受益者の方から直接感謝の声を聞く機会に恵まれていることです。
Q.ライフワークバランスは?
A.学校行事に合わせ国内と出張を調整
結婚して子どもが2人います。家族や学校の行事と出張が重なることもありますが、「家庭の事情でこの時期は日本にいたい」と伝えると、会社も配慮してくれます。妻も国際協力関係の学部出身者なので業務や海外出張に理解があり「いつ家族で長期出張できるの」とその日を楽しみにしています。
小林維円さん(NTCインターナショナル株式会社 技術事業本部 主任技師)
Career Path
21歳 東京農業大学で農業土木を学びながら、JICA海外協力隊(短期)でエチオピアへ
24歳 大学院修了後、NTCインターナショナルに新卒で入社。入社2カ月半でイラン出張も
37歳 中堅として若手社員をフォローすることも。今まで先輩方にしてもらっていた、ていねいなサポートを意識
会社情報|NTCインターナショナル
農村開発・灌漑開発を軸に価値ある支援を
「農村開発」、「水資源・灌漑開発」を核に、「地域開発・コミュニティ開発」「平和構築・復興支援」「行政組織強化」「人材育成(研修)」の6分野で事業を進めるのが、NTCインターナショナルだ。途上国では現在も、多くの人が農業で生計を立てている。農村開発と水資源・灌漑開発は現地の人々の生活改善を促し、国全体の経済発展へつながる。
そのため、栽培の知識や農業経済、農家経営などを学んだ農学系の人材、農協や農業機械メーカー・商社、農業関連団体で働いた経験のある人材、灌漑施設の設計・施工や維持管理に必要な農業土木など土木系の学部出身の人材などを重視している。一方で、農業とICT、農業と栄養を組み合わせた事業や、官民連携事業も増えていることから、これらに関する学習や仕事の経験者も歓迎しているという。
事業の多くが、国際協力機構(JICA)の案件。途上国の発展に貢献したいという思いで働いている社員が多く、そういった想いに共感できる人材からの応募を期待している。
Company data
NTCインターナショナル株式会社
設立:2008年(創業:1969年)
資本金:6,000万円
従業員:73人(2022年4月現在)
本社:東京都江東区
Tel:03-6892-3401
Mail:Human_Resources@ntc-i.co.jp
得意な事業分野:農業・農村開発、インフラ、平和構築、貧困削減、民間セクター
得意な国:ルワンダ、スーダン、ナイジェリア、フィリピン
得意な地域:サヘル諸国(マリ、ブルキナファソ、ニジェール、モーリタニア、チャド)
インターン:随時受付中。関心がある方は実施要項をお送りいたしますので、Human_Resources@ntc-i.co.jp
まで連絡をお願いします。
『国際協力キャリアガイド2023-24』に掲載
(本内容は、取材当時の情報です)