社員インタビュー
ものづくりの実感は現場ならでは
子どもの頃、建設現場で動く大きなクレーン車に憧れたのがきっかけで土木業界に進みました。建設コンサルティング企業で国内案件の設計、施工監理を経験した後、老朽化したインフラの補修工事が多くなる国内案件より、ゼロベースから建設プロジェクトが行われる海外案件に関わりたくて、TECインターナショナルに入社しました。
2年ほどヨルダンに赴任して、海外での工事を経験できたので、次は調査、計画、設計、施工と、プロジェクトの流れをすべて経験してみたいです。プレッシャーもありますが、「つくる」実感を持てるのがこの仕事のやりがいですね。
この業界を目指す方には、やりたいことがあれば、若いうちに挑戦してみてほしいです。技術力と経験があれば、なんとかなります。迷っている人もいるかもしれませんが、踏み出す勇気を持ってください。
個人の力量が試される海外の現場
入社後の研修を終えてヨルダンに赴任。常駐の施工監理者として、配水池、ポンプ棟、送配水管などの品質管理、現場の安全管理を行いました。大変だったのは、幅広い知識が必要で、自分で多くを判断しないといけなかったことです。国内ではマニュアルも多くありますし、個人の役割が細分化されていて、専門外のことは各専門家に頼れます。しかし、海外の現場では「専門外なので」と逃げられないのです。でも、大きな責任がかかる反面、個人の力量を試されるのが魅力ですし、そこにやりがいがあるのは確かです。また、アラビア語での意思疎通も大変でした。覚えたての言葉と身ぶり手ぶりで作業員さんに教えたことが、次の日にできていた時はうれしかったですね。完成した時には、みんなで喜び合いました。日本の現場や設計で学んだことを活かすことができ、無事故で終われたのが何よりでした。
阿部寛さん(株式会社TECインターナショナル 技術グループ 技術第3チーム主事)
Career Path
・日本大学理工学部(交通土木工学科)卒業
・配水池など土木構造物関係の建設コンサルティング企業に入社
・道路専門のコンサルティング企業に入社
・TECインターナショナルに入社
会社情報|株式会社TECインターナショナル
水環境技術に特化したプロフェッショナル集団
上下水道、環境分野に特化したコンサルティングサービスのパイオニア、株式会社東京設計事務所の海外部門が独立分社化したTECインターナショナル。TECグループは、これまで政府開発援助(ODA)を中心に開発途上国や新興国など世界50カ国以上で国際協力に携わってきた。特に、紛争地域や自然災害の被害を被った地域での復興支援の実績が豊富で、緊急性の高いプロジェクトで成果を上げている。2015年にインド支社、2018年にミャンマー事務所を開設。同年には、水・インフラ分野に強みを持つ建設技術研究所グループ2社と業務提携契約を結び、技術交流・海外事業への共同参画を行っている。さらに、東京都、北九州市、大阪市など、水道事業で途上国支援を行う自治体とも協働している。
今後もこうしたパートナーと共に、海外への展開を進めていく方針だ。そのため、変化する水ビジネス業界において相手国のニーズをくみ取り柔軟な思考で意思疎通できる人材が求められている。
社員が長く活躍できる環境づくりに注力
TECグループは、社員のワークライフバランスを考慮して、産休・育休制度、在宅勤務制度、フレックス勤務制度を導入している。また、どのような働き方でも原則待遇を変えない方針を取り、社員が長く活躍できる環境を整えている。
人材育成面では、国内で質の高い技術を習得し、海外で上下水道一体の業務や幅広い経験を積み、国内外双方で活躍できるように、母体の東京設計事務所との間で人材交流を行う。また、新入社員には、5年程度国内経験を積んで、技術士などの資格を取得できる機会を用意している。
Company data
株式会社TECインターナショナル
設立:2012年
資本金:6,000万円
従業員:56人
本社:東京都千代田区
海外拠点:インド、ミャンマー、アゼルバイジャン
住所:〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-7-1 霞が関東急ビル7階
Tel:03-3580-2418
Mail:info@teci.jp
事業分野:上下水道の調査、計画、設計、施工監理、環境アセスメント、維持管理能力向上業務など
Recruitment
募集人数:若干名
『国際協力キャリアガイド2020-21』に掲載
(本内容は、取材当時の情報です)