澤田賢太郎さん|海外で働く建設・技術者インタビュー事例集

海外で働く建設・技術者インタビュー事例集

社員インタビュー

大きな仕事に使命感を持って取り組める

中学を卒業し、高専で土木を学び始めたことをきっかけに、建設技術研究所に入社しました。入社後、山岳トンネルの設計業務を中心に従事し、4年半勤務した後に退社。転職活動中に、偶然にも当社社員から国際業務の話を聞く機会があり、自分の専門性を海外で活かしたいと思うようになりました。国内での業務とは異なり、多岐にわたる専門家とチームを組み、調査、設計、施工監理、能力開発など幅広い業務に従事できるところが海外業務の魅力だと思います。また、現地作業では現地の生活環境、」文化、地域住民の声などを通して、国際協力の重要性や大きな責任感や使命感を感じることができます。入社した時点では英語能力も低く、現在も苦労する場面はありますが、大きな規模の仕事がしたい、自分の専門性を海外で活かしたいという志を持っている方にはぜひ挑戦してほしい業界だと思います。

自分の熱意と相手の熱意が感応した瞬間

昨年末までケニアの道路維持管理に関するプロジェクトに携わっていました。ケニア国道公社の職員に対し、道路維持管理業務の外部委託における監理能力を強化する人材育成プロジェクトです。「道路調査」というポジションで、スマホを活用した路面性状評価システムの導入と活用方法について指導しました。

国道公社の職員たちは非常に熱心で、指導した内容の吸収も早く、指導する側としても非常にやりがいを持って取り組むことができました。また、指導した職員自らが講師役となり、他の職員に指導するためにトレーニングを開催したり、公社内の定期路面調査(年点検)のツールとして本システムの使用を規定したりするなど、その積極的な行動力には非常に驚かされました。今後は前職でも手掛けていたトンネルの設計・施工監理を途上国でもやってみたいと、チャンスを待っているところです。

技術セミナーの様子

澤田賢太郎さん(株式会社建設技研インターナショナル 道路・交通部)

Career Path

・岐阜工業高等専門学校環境都市工学科、建設工学専攻科を卒業

・建設技術研究所に入社

・建設技研インターナショナルに入社

会社情報|株式会社建設技研インターナショナル

パキスタン国東西道路改修事業(国道70号)

100カ国以上の発展を支えてきた技術者集団

海外業務を専門とする技術者集団建設技研インターナショナル(CTII)は、日本で最初の建設コンサルタントである建設技術研究所(CTIE)から1999年に独立。水資源・防災、道路・交通、都市・環境の3分野を柱に、100カ国以上に及ぶ開発途上国の発展を支えてきた。

海外プロジェクトの調査・計画、設計、施工監理から人材開発まで一貫したサービスを提供しているが、例年、内外の学会や団体から複数のプロジェクトや技術者が表彰を受けるなど、技術力は高い評価を得ている。

また、クライアントの多様化の一環として、国際協力機構(JICA)以外のドナーや、政府開発援助(ODA)卒業国政府や現地民間企業から安定した受注をすべく、海外拠点の強化・拡大と現地化(海外コンサルタントとの連携、M&A)を推進している。

世界レベルの人材を育て事業の発展を

同社では、入社後4年間は母体であるCTIEに出向して国内業務に従事し、コンサルタントとしての基礎を学び技術を磨く。内外から高い評価を受ける技術力の基礎がここで培われる。その後自社に戻り、海外で経験を積みながらさらに力を付けていくことになる。

同社では2025年までの売上高100億円達成を目標に掲げているが、そのために、新しい提案ができる世界レベルの人材を人材育成のゴールとして設定している。CTIグループ全体として技術の多様化、国際事業の分野拡大・市場拡大へ対応するために、新卒・中途ともにグループ間で連携して採用活動に力を入れるなど、今後はさらなるグローバル展開を背負っていける人材に期待をかけている。

Company data

株式会社建設技研インターナショナル
設立:1999年
資本金:1億円
従業員:169人
本社:東京都江東区
海外拠点:マニラ、イスラマバード、ウランバートル、プノンペン
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸2-25-14 立花アネックスビル
Tel:03-3638-2561
Mail:shinsotsu@ctii.co.jp(新卒)、recruit@ctii.co.jp(中途)

事業分野:水資源、防災、道路・橋梁・交通、環境、社会開発、上水道、下水道・排水、エネルギー

Recruitment

募集職種:技術職(開発コンサルタント)、国際協力機関支援業務
募集人数:新卒採用5~7名、中途採用随時

『国際協力キャリアガイド2020-21』に掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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