社員インタビュー
なりたい自分を イメージして努力
前職はシステムエンジニアでしたが、技術者としての価値を高めるにはどうしたらいいかと考え始め、日本企業と海外のシステム開発会社の間に立って円滑に業務を進められるよう指示する「ブリッジSE」という職種に興味を持ちました。そんな時、自分が担当した商社の皆さんが当たり前のように英語を使って仕事をしている姿を見て、いつか自分も海外で仕事ができたらと英語の勉強を始めました。2014年に当社に入社してから国内の防災系システムを担当していたのですが2018年に会社の研修で米国の大学で2カ月間勉強したことで海外業務への夢が再燃し、社内公募に手を挙げて今年1月に海外部門へ異動しました。
英語は得意ではありませんでしたが将来こうなりたいと思って今の自分があります。皆さんも10年後の自分を思い描いてみてはどうでしょうか。
相手のことを考えるのは海外も同じ
今年3月に内閣府のプロジェクトでインドネシアに出張しました。日本では「みちびき」という準天頂衛星システムが地震速報や津波警報などの対するさらなる情報提供を実現するために、現状調査や実現性調査をするプロジェクトです。この衛星は日本と経度の近いアジア・オセアニア地域でも利用できるため、国際機関についても調査しました。インドネシアにあるASEAN防災人道支援調整センター(AHA Centre)では、現在の情報配信の仕組みや課題についてヒアリングを行いました。
海外での業務はやり直しがきかないことが多く、事前準備が大切だと感じますし、緊張感を持って業務に当たっています。しかし、言われたことをただやるだけではなくて、相手のことを考えて一歩踏み込んで仕事をするという点は、国内と海外で変わりはないと思います。
吉野健太さん(アジア航測株式会社 社会インフラマネジメント事業部 海外プロジェクト室 技師)
Career Path
・日本工学院専門学校パソコン・ネットワーク科卒業
・SIer企業に勤務※Sier=System Integrator の略称
・アジア航測に入社国内業務に従事
・社内公募で 海外プロジェクト室に異動
会社情報|アジア航測株式会社
内外で社会を支える空間情報コンサルタント
アジア航測は、最先端のセンシング技術で収集した空間情報を基に、防災、インフラ整備、環境保全など、公共性の高い分野でコンサルティングに携わっている。新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックにおいて、テクノロジーによって人々の生活や、生産性、ビジネスの向上を促進するデジタルトランスフォーメーションへの取り組みが加速しているなか、空間情報コンサルタントとして、ICT関連技術、3Dコンテンツ・データを活用した各種サービスおよび地理空間データを活用した開発システムなどの独自の技術サービスを提供できることが強みだ。
政府開発援助(ODA)などの国際協力プロジェクトを通じて、こうしたインフラ整備や森林保全、防災など、途上国の課題解決に取り組んでいる。
ビジネス開拓にチャレンジする人材を育成
アジア航測は、新たな空間情報ビジネスの可能性に挑戦し成長するグローバル企業となることを社のビジョンとして掲げており、社内教育を充実させて人材育成を行っている。
昇格ごとに受講する階層別研修、一流の講師陣による技術伝承講座、技術士、測量士といった資格取得対策講座など、階層に応じた専門知識を身に付けることができる。また、人事ローテーション制度により若いうちに複数の業務を経験する。
代表取締役社長の小川紀一朗さんは「若い時は行動しやすく吸収力も高い。チャレンジ精神を持ち、思い切って海外に挑戦してほしい。技術的な経験を重ねるだけでなく、自分自身を成長させるチャンスでもある」と、国際協力業界を目指す人にメッセージを贈る。
Company data
アジア航測株式会社
設立:1954年
資本金:16億7,377万8,000円
従業員:1,321人(2019年9月30日)
本社:神奈川県川崎市
住所:〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-2 新百合トウェインティワン3階
Tel:044-969-7230
Mail:tk.jinji@ajiko.co.jp
事業分野:民間セクター、都市開発、防災、ICT、インフラ、資源・エネルギー、水と衛生、環境・気候変動、貧困削減、平和構築、農業・農村開発
Recruitment
募集職種:営業部門、技術部門、管理部門
募集人数:随時募集
『国際協力キャリアガイド2020-21』に掲載
(本内容は、取材当時の情報です)