清宮奈美さん｜海外で働く建設・技術者インタビュー事例集

社員インタビュー

やりたいことがあれば、一歩動いてみて

中学生の時に見たドキュメンタリー番組で環境問題に関心を持ち、「世の中の役に立つ仕事をしたい」と、パスコに入社しました。

入社後しばらくは国内の仕事を担当していましたが、語学力の向上と知識を広げるため、会社の留学制度を活用して英国でマーケティングを学びました。その後、長年海外事業に携わっていた方とお話しする機会があり、一念発起して海外業務を担当する部署に異動しました。現在、海外の地理空間情報の整備や活用に関する政府開発援助（ODA）案件を担当しています。

海外の仕事に関心がある方は、経験者と直接話をしてみることをおすすめします。インターネットなどで体験談に触れたり海外の情報を入手したりはできますが、実際に聞いてみると、そこに書かれていない思いや出来事も知ることができますから。

お互いに感謝し合えるパートナーシップ

この数年間、タイの高精度測位に関する仕事に携わっています。プロジェクトを通じて、日本の測位衛星「みちびき」や日本の技術をタイや周辺国に広く紹介してきました。

昨年担当した国際協力機構（JICA）のプロジェクトでは、タイで高精度測位技術の利活用を促進させることを目指した調査や検討を担当しました。その一環として、10社以上の日本とタイの企業にご協力いただき、動運転などのデモンストレーションを実施しました。

この仕事には、前述の企業の他に、日本とタイの政府機関や、大学の先生など、たくさんの方々が関わっています。関係者が多い分、丁寧なコミュニケーションを心掛けました。大変なこともありましたが、お互いに感謝を伝い合える場面もあり、心からやりがいを感じました。

電動自動車のデモンストレーションを実施した開発者の方々と

清宮奈美さん（株式会社パスコ　中央事業部技術センター　海外技術室）

Career Path

・筑波大学第2学群　生物資源学類（現生命環境学群生物資源学類）卒業

・パスコに入社、仙台支社で国内の建設コンサルタント業務を担当

・本社戦略企画部で民間企業向けのサービスを企画

・システム事業部で民間企業向けのGIS業務を担当

・英国に留学し、マーケティングを学ぶ

・海外技術部へ移動

・産休・育休を経て同部署に復帰

会社情報｜株式会社パスコ

「地球をはかり、未来を創る」社会課題の解決を目指す

もともと、航空測量会社として世界の社会システム基盤構築に貢献してきたパスコ。人工衛星、航空機、船舶やドローンなどさまざまな機器を駆使して地球を「はかり」、それらを空間情報に融合させて人と自然が共生する未来社会の構築を目指している。

活躍するフィールドは、国土の管理保全、災害環境対策、インフラの維持管理、行政業務や物流の効率化など多岐にわたり、提供する情報は政府や地方自治体、企業などで活用されている。

海外事業では、これまでに100以上の国で空間情報事業を展開。各国の国土空間データ基盤整備や森林保全、災害対策、道路の維持管理に貢献している。2018年にそれまでの「空間情報で何ができるか」から「社会の課題解決のために何をすべきか」に発想を転換し、同時に「持続的な企業成長に向けた利益体質への変革」を経営計画として掲げた。

社員の好奇心や能動性を後押しする職場環境

パスコには、社員が生き生きと働き、やりたいことに挑戦できる環境がある。

そのための機会として各種研修制度や資格取得制度、留学制度、国内大学との連携制度などを用意する他、社内に「PASCO大学」や「AI人材教育」を開設。将来を担うグローバルな人材やイノベーティブな人材を育成中だ。

なお、技術に対する信頼を得るため、今後は博士号取得者の積極的な活用を検討している。

また、次世代育児支援認定マーク「くるみん」を取得したり、在宅勤務制度や休暇・休業制度を拡充したりするなど、社員のワークライフバランスの向上を目指して、働き方改革にも取り組み、働きやすい職場環境を実現している。

Company data

株式会社パスコ
設立：1949年（創業：1953年）
資本金：87億5,848万円
従業員：2,677人（2020年3月現在）
本社：東京都目黒区
海外：タイ、フィリピン、インドネシアなど
住所：〒153-0043　東京都目黒区東山1-1-2　東山ビル
Tel：03-5722-7602
Mail：inji@pasco.co.jp

事業分野：空間情報事業