羅針盤

TICAD Ⅵの“数字の威力 ”中国との差別化で問われる日本の信用|羅針盤 主幹 荒木光弥

短期決戦型の援助 矢はアフリカに放たれた。決して軽くない矢である。 去る8月29日、ケニアの首都ナイロビで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)での安倍晋三首相の演説は圧巻であった。それは、まさに数字の威力である。別の見方では、...
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マスタープランづくり協力がインフラ輸出戦略に有効か|羅針盤 主幹 荒木光弥

JICAの歪な予算構成 インフラ輸出戦略は日本の経済成長を支えるものとして、政府の大きな政策課題になっている。ところが、主な輸出対象国が開発途上国であることから、政府開発援助(ODA)部門への期待度が一段と高まる。 首脳外交によるインドの鉄...
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ODAで働く人たちの安全対策を テロ情報収集力、分析力、伝達力の強化|羅針盤 主幹 荒木光弥

過去の教訓 2016年7月1日(金)の夕刻、バングラデシュで日本の政府開発援助(ODA)史上で取り返しのつかない大惨事が起こった。日本のODA事業を知的に支える開発コンサルタント7人が突如として猖獗(しょうけつ:悪いことがはびこる)を極める...
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インフラ輸出に忙殺される円借款 ODAは外交政策、通商政策ではない|羅針盤 主幹 荒木光弥

円借款短縮への懸念 インフラ輸出戦略の重圧に耐えられるか円借款協力。これが今回のテーマである。 政府は昨年11月、インフラ受注の拡大を目指して、円借款の条件緩和を発表した。 それによると、①国営企業や自治体などの重要案件に対しては政府保証を...
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第6回アフリカ開発会議に向けて 大丈夫か、官民連携の主役―民間企業|羅針盤 主幹 荒木光弥

日本に求められる雇用の促進 第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)が8月下旬、ケニアの首都ナイロビで開催される。これまで開催期間が5年間隔であったが、今回のナイロビ会議からは3年ごとの交互開催となり、次回は東京で2019年に開かれる。 間...
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知的情報の国際的影響力 「援助理念」をめぐる海外との共同研究|羅針盤 主幹 荒木光弥

援助理念の比較研究 今回は国際協力機構(JICA)研究所の海外との共同研究に注目したい。 まず、共同研究のテーマが古くて新しいもので、日本語訳すると「開発協力の正常な枠組み」。さらに興味を引くのはサブタイトルの「先進援助国と南側援助国(新興...
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